世人實爾。如來普慈哀愍、悉令度脱。受佛重誨、不敢違失。
佛告阿難。汝起更整衣服、合掌恭敬、禮無量壽佛。十方國土 諸佛如來、常共稱揚 讚歎彼佛 無著無礙。於是阿難、起整衣服、正身西向、恭敬合掌、五體投地、禮無量壽佛、白言世尊、願見彼佛 安樂國土 及諸菩薩 聲聞大衆。説是語已、即時無量壽佛、放大光明、普照一切 諸佛世界。金剛圍山 須彌山王 大小諸山、一切所有、皆同一色。譬如劫水 彌滿世界、其中萬物、沈沒不現。滉瀁浩汗 唯見大水。彼佛光明、

おのおの善くこれを思いて転た相教誡す。仏の経法のごとくして犯すこと得ることなかれ」と。113ここに弥勒菩薩、掌を合わせて白して言さく、「仏の所説甚だ苦なり。世人実に爾なり。如来、普く慈みて哀愍して、ことごとく度脱せしむ。仏の重誨を受けて敢て違失せざれ」と。
 114仏、阿難に告げたまわく、「汝、起ちて更に衣服を整え合掌恭敬して、無量寿仏を礼したてまつるべし。十方国土の諸仏如来、常に共にかの仏の無着無碍にましますを称揚し讃歎したまう。」
 115ここに阿難起ちて衣服を整え、身を正しくし面を西にして恭敬し合掌して五体を地に投げて、無量寿仏を礼したてまつりて白して言さく、「世尊、願わくは、かの仏・安楽国土およびもろもろの菩薩・声聞大衆を見たてまつらん」と。116この語を説き已りて、すなわちの時に無量寿仏、大光明を放ちて普く一切諸仏の世界を照らしたまう。金剛囲山・須弥山王・大小の諸山、一切所有みな同じく一色なり。たとえば劫水の世界に弥満せる、その中の万物、沈没して現ぜず。滉瀁浩汗として、唯大水を見るがごとし。かの