佛告阿難 及韋提希。地想成已、次觀寶樹。觀寶樹者、一一觀之、作七重行樹想。一一樹高、八千由旬。其諸寶樹、七寶華葉、無不具足。一一華葉、作異寶色。瑠璃色中、出金色光、玻瓈色中、出紅色光、碼碯色中、出硨磲光、硨磲色中、出緑眞珠光。珊瑚琥珀 一切衆寶 以爲映飾。妙眞珠網、彌覆樹上。一一樹上、有七重網。一一網間、有五百億 妙華宮殿、如梵王宮。諸天童子、自然在中。一一童子、五百億 釋迦毘楞伽摩尼寶 以爲瓔珞。其摩尼光、照百由旬、猶如和合 百億日月。不可具名。衆寶間錯、色中上者。此諸寶樹、行行相當、葉葉相次。於衆葉間、生諸妙華。華上自然、有七寶果。一一樹葉、

 12仏、阿難および韋提希に告げたまわく、「地想成じ已りなば、次に宝樹を観ぜよ。宝樹を観ぜば、一一にこれを観じて七重行樹の想を作せ。一一の樹の高さ、八千由旬ならん。そのもろもろの宝樹、七宝の華葉、具足せざることなし。一一の華葉、異宝の色を作す。瑠璃の色の中より金色の光を出だし、玻瓈の色の中より紅色の光を出だし、碼碯の色の中より硨磲の光を出だし、硨磲の色の中より緑真珠の光を出だす。珊瑚・琥珀、一切の衆宝をもって映飾とす。妙真珠網、樹の上に弥覆せり。一一の樹の上に七重の網あり。一一の網の間に、五百億の妙華の宮殿あり、梵王宮のごとし。諸天の童子、自然に中にあり。一一の童子、五百億の釈迦毘楞伽摩尼宝をもって瓔珞とす。その摩尼の光、百由旬を照らす、猶し百億の日月を和合せるがごとし。具に名づくべからず。衆宝間錯して、色の中に上れたる者なり。このもろもろの宝樹、行行相当たり、葉葉相次し。もろもろの葉の間において、もろもろの妙華を生ず、華の上に自然に七宝の果あり。一一の樹葉、縦広正等にして二十五由旬なり。その葉千色にして百種の画あり、