願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し帰命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
安樂佛國の諸の菩薩は 夫れ宣説すべきところには智慧に隨ふ 己が萬物に於て我所を亡ず 淨きこと蓮華の塵を受けざるが若し 往來進止汎べる舟の若し 利安を務めと爲して適莫を捨つ 彼も己も猶空にして二想を斷ず 智慧の炬を然して長夜を照らす 三明六通皆已に足れり 菩薩の萬行心眼を貫く 是の如きの功德邊量無し 是の故に心を至して頭面に禮したてまつる
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し帰命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
安樂の聲聞・菩薩衆 人・天、智惠咸く洞達せり 身相の莊嚴殊異無し 但佗方に順ずるが故に名を列ぬ 顏容端正にして比ぶべき無し 精微妙軀にして人天に非ず 虚無の身無極の體なり 是の故に平等力を頂禮したてまつる
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し帰命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
敢て能く安樂國に生ずることを得ば 皆悉く正定聚に住す 邪定・不定は其の國に無し 諸佛咸く讚じたまふ故に頂禮したてまつる
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し帰命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。