至要ず當に齋戒し、一心淸淨にして、晝夜に常に念じ、無量淸淨佛國に往生せんと欲して、十日十夜斷絶ざるべし。我皆之を慈愍して、悉く無量淸淨佛の國に生ぜしめん。佛言はく。世間の人以て賢明に慕ひ及ばんことを欲すれども、家に居て善を修し道を爲さんには、妻子と共に居し、恩好愛欲の中に在りて憂念し、若し家事怱務多ければ大に齋戒し一心淸淨なるに暇あらず。家を離るることを得ること能はず空閑の時有りて、自ら心意を端正にして、諸善を念じ、專精に道を行ずること、十日十夜すること殊使に爾すること能はずと雖も、自ら思惟し熟計して、身を度脱せんと欲する者は、下當に念を絶ち憂を去るべし、家事を念ずること勿れ、女人と同床すること莫れ、自ら身心を端正にして愛欲を斷じ、一心に齋戒淸淨にして、意を至して無量淸淨佛の國に生ぜんと念じて、一日一夜斷絶せざれば、壽終りて皆其の國に往生することを得、七寶の浴池の蓮華の中に在りて化生して、智慧勇猛なることを得べし。所居の七寶の舍宅、其の意の作爲せんと欲する所に自在にして、次で上の第一輩の如くなるべし。佛阿逸菩薩に語りて言く。諸の八方・上下の無央數の諸天・人民・比丘僧・比丘尼・優婆塞・優婆夷の、其の無量淸淨佛の國に往生する衆等の大會は、皆共に七寶の浴池の中に於て、都て共に人人悉く自ら一の大蓮華の上に坐して、皆自ら道徳の善を陳ぶ。人人各々自ら其の前世宿命に道を求めし時、經戒を持ちて作す所の善法、從來する所の生の本末、其の好み喜む所の經道、經を知る智慧、施行する所の功徳を説く。上より下に次で轉た皆遍し。經を知るに明・不明有り、深淺・大小有り、徳に優劣・厚薄有ることは、自然の道の別なるを以てなり。才能・智慧猛健に、衆相觀照し禮義和順なるを知りて、皆自ら歡喜し踊躍す。智慧に勇猛有り、各々相屬逮せず。佛言はく。其の人殊に豫して益々徳を作さず、善を爲せども輕虧して之然することを信ぜず、徙倚懈怠にして用の爾るべき爲に、時至りて都て集り經を説き道を行ずれども、自然に迫促して應答遲晩なり、道智卓殊超絶にして、才妙高猛なれども、獨り邊羸に於て事に臨みて乃し悔ゆ、悔ゆとも已に其の後に出づ、當に復何の益かあらん。但心中悷し、等しからんことを慕及するのみ。

佛言はく。無量淸淨佛國の諸の菩薩・阿羅漢衆等の大道聚會は、自ら都て集りて、心を拘どめ意を制し、身を端し行を正しくす、遊戲洞達して倶に相隨ひて飛行す、