七寶の樹林世界に周し 光耀鮮明にして相映發す 華菓枝葉更互に爲す 本願功德聚を稽首したてまつる
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し帰命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
淸風時時寶樹を吹くに 五の音聲を出して宮商和す 微妙の雅曲自然に成ず 故に我淸淨薫を頂禮したてまつる
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し帰命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
其の土廣大にして崖際無し 衆寶の羅網遍く上に覆へり 金縷・珠璣奇異の珍 不可名の寶を挍飾と爲す 四面に周匝して寶鈴を垂る 調風吹き動かして妙法を出す 和雅の德香常に流布せり 聞く者塵勞の習も起らず 此の風身に觸るれば快樂を受くること 比丘の滅盡定を得るが如し 風吹きて華を散らし佛土に滿つ 色の次第に隨ひて雜亂せず 華質柔輭にして烈芬芳たり 足其の上を履むに下ること四指 足を擧ぐる時に隨ひて還故の如し 用ひ訖れば地開き沒して遺ること無し 其の時節に隨ひて華六返す 不可議の報なり故に頂禮したてまつる
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し帰命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
衆寶の蓮華世界に盈つ 一一の華に百千億の葉あり 其の葉の光明の色無量なり 朱・紫・紅・緑五色に間はり