忿怒もて魔王を伏す散華樂 身を騰げて法鼓を振ひ散華樂 勇猛にして威光を現ず散華樂
手の中の香色の乳散華樂 眉の際の白毫の光散華樂 寶盇身に隨ひて轉じ散華樂
蓮華歩を逐ひて祥やかなり散華樂 池には八味の水を廻らし散華樂 華は戒定の香を分てり散華樂
飢ては九定の食を飡し散華樂 渇しては四禪の漿を飮む散華樂 西方七寶の樹散華樂
聲韻宮・商に合す散華樂 枝の中に實相を明し散華樂 葉の外に無常を現ず散華樂
願はくは閻浮の報を捨てて散華樂 發願して西方に入らん散華樂

 高下に接して香華を請じて云へ。

重ねて白す。道場の衆等各各に心を斂めて彈指合掌し、叩頭して心を標し想を運び、今施主某甲等の爲に、十方法界の人天・凡聖、水陸・虚空一切の香華・音樂・光明・寶藏・香山・香衣・香樹・香林・香池・香水を請じ奉る、此の道場に入りたまへ。又一切の寶樹・寶林・寶衣・寶池・寶水・寶幢・寶盇・寶華・寶網・寶樓・寶閣を請じたてまつる、此の道場に入りたまへ。又一切の華林・華樹・華幢・華盇・華樓・華閣・華宮・華殿・華衣を請じたてまつる、此の道場に入りたまへ。又一切の光雲樹・光雲林・光雲網・光雲衣・光雲盇・光雲幢・光雲臺・光雲樓・光雲閣・光雲樂・光雲香・光雲池・光雲水・光雲山を請じたてまつる、此の道場に入りたまへ。又一切の香雲山・香雲衣・香雲樹・香雲林・香雲網・香雲盇・香雲幢・香雲樓・香雲閣・香雲池・香雲水・