香雲光・香雲樂・香雲華・香雲臺を請じたてまつる、此の道場に入りたまへ。又一切の寶雲山・寶雲樹・寶雲華・寶雲果・寶雲衣・寶雲幢・寶雲盇・寶雲網・寶雲旛・寶雲樂・寶雲樓・寶雲閣・寶雲光明・寶雲天衣・寶雲供養海を請じたてまつる、此の道場に入りたまへ。又一切の華雲山・華雲林樹・華雲幢旛・華雲衣服・華雲羅網・華雲音樂・華雲臺座を請じたてまつる、此の道場に入りたまへ。又一切の天人變化の莊嚴供養海、一切の聲聞變化の莊嚴供養海、一切の菩薩變化の莊嚴供養海、一切の諸佛變化の莊嚴供養海を請じたてまつる。是の如き等の無量無邊恆沙の供養、種種の莊嚴、悉く皆請じ奉る、此の道場に入りたまへ。一切の佛舍利、並びに眞法菩薩・聲聞衆を供養したてまつる、此の香華雲莊嚴供養海を受けたまへ。施主衆生の願を滿てんが爲に、心に隨ひて變現し受用して佛事を作したまへ。供養し已んぬ、人各々至心に歸依合掌して禮したてまつれ。

 下高に接して讚じて云へ。

願はくは往生せん、願はくは往生せん。願はくは彌陀會の中に在りて坐し、手に香華を執りて常に供養したてまつらん。

奉請既に竟りて、即ち須く行道七徧すべし。又一人をして華を將て西南の角に在りて立ちて行道の人の至らんを待ちて、即ち盡く行華して行道の衆等に與へしめよ。即ち華を受け竟りて即ち散ずることを得ざれ。且く待ちて各々自ら心を標して供養したてまつれ。行道の佛前に至らんを待ちて、即ち意に隨ひて之を散ぜよ。散じ竟りて即ち過ぎて行華の人の所に至りて、更に華を受くること亦前の法の如くせよ。乃至七徧亦是の如し。若し行道し訖らば、即ち各々本坐處に依て、立ちて梵を唱ふる聲の盡くるを待ちて即ち坐せよ。