一一の佛國に恒沙の會あり願往生 身を分ちて法を聽き供養を修す無量樂
諸佛の慈光照らすことを蒙ることを得願往生 摩頂授記せられて無餘に入る無量樂
意に他方に住せんことを樂へば即ち住し願往生 須く歸還せんと欲へば即ち歸還すべし無量樂
若しは住若しは還皆益を得願往生 本國・他方亦無二なり無量樂
悉く是涅槃平等の法なり願往生 諸佛の智慧も亦同然なり無量樂
般舟三昧樂願往生 到る處盡く是法王の家なり無量樂
歴事已り記せられて安樂に還り願往生 無量の陀羅尼を證得す無量樂
諸の菩薩塵沙の衆と願往生 虚空に徧滿して來りて供養す無量樂
或は衣華を散ずるに變じて盇と成り願往生 或は音樂を奏するに變じて雲と成る無量樂
變現の幢旛無億數なり願往生 一食の間に安樂に到る無量樂
安樂の衆聖遙かに相見て願往生 是他方の同行人なりと知り無量樂
各々起ちて華を持ち迎へて供養し願往生 即ち引きて直に彌陀會に入らしむ無量樂
他方の菩薩同じく佛を禮して願往生 華を持ちて圍遶すること百千帀なり無量樂
或は香華を散じて天樂を奏し願往生 復神變を現じて虚空に滿つ無量樂