生じ已れば復碎く。又十一の炎有り、周遍して身を燒く。又獄卒、刀を以て遍く身分を割き、極熱の白鑞の汁を其の割けたる處に入る。四百四病具足して常に有り、長久に苦を受けて、年歳有ること無し。昔辟支佛の食を取りて、自ら食ひて之を與へりし者此に墮す。復別處有り、閻婆叵度處と名く。惡鳥有り、身の大きさ象の如し。名けて閻婆と曰ふ。嘴利くして炎を生ず。罪人を執りて、遙に空中に上り、東西に遊行し、然る後之を放つに、石の地に墮つるが如く、碎けて百分と爲る。碎け已れば復合し、合し已れば復執る。又利刃道に滿ちて、其の足脚を割く。或は炎の齒ある狗有り、來りて其の身を齧む。長久の時に於て、苦惱を受く。昔人の用ふる河を決斷して人をして渇死せしめたる者此に墮す。餘は經に説くが如し。已上『正法念經』 『瑜伽』第四に、通じて八大地獄の、近邊の別處を説きて云く。「謂く彼の一切の諸の大那落迦っは、皆四方に四岸・四門有りて、鐵の墻圍遶せり。其の四方の四門より出で已れば、其の一一の門の外に、四の出園を置く。謂く煻たる煨ありて膝に齊し。彼の諸の有情、出でて舍宅を求め遊行して此に至る。足を下す時、皮肉及び血、并びに即ち消爛す。足を擧ぐれば還生ず。次いで此の煻煨より間無くして、即ち屍糞泥有り。此の諸の有情、舍宅を求めんが爲に、彼より出で已りて、漸漸に遊行し、其の中に陷入して、首足頓に沒す。又屍糞泥の内に、多く諸の虫有り、孃矩吒と名く。皮を穿ちて肉に入り、筋を斷ちて骨を破り、髓を取りて食ふ。次に屍糞泥より間無くして、利き刀劒の刃を仰けて路と爲す有り。彼の諸の有情、舍宅を求めんが爲に、彼より出で已りて、遊行して此に至り、足を下す時、皮肉筋血、悉く皆消爛す。足を擧ぐる時、還復すること故の如し。次に刀劒刃路より間無くして刃葉の林有り。彼の諸の有情、舍宅を求めんが爲に、彼より出で已りて、往いて彼の陰に趣き、纔に其の下に坐するに、微風遂ひ起りて刃葉墮落し、其の身の一切の支節を斫截して、便即ち地に躄る。黑黧の狗有り、脊・胎を摣み掣きて、