寶華千萬種 彌覆池流泉
微風動華葉 交錯光亂転
宮殿諸樓閣 觀十方無碍
雜樹異光色 寶欗遍圍遶
無量寶交絡 羅網遍虚空
種種鈴發響 宣吐妙法音
雨華衣莊嚴 無量香普薫
佛慧明淨日 除世癡闇冥
梵聲悟深遠 微妙聞十方
正覺阿彌陀 法王善住持
如來淨華衆 正覺華化生
愛樂佛法味 禪三昧爲食
永離身心惱 受樂常無間
大乘善根界 等無譏嫌名
女人及根缺 二乘種不生
衆生所願樂 一切能滿足

宝華千万種にして、池・流・泉に弥覆せり。
微風、華葉を動かすに、交錯して光乱転す。
宮殿・もろもろの楼閣にして、十方を観ること無碍なり。
雑樹に異の光色あり、宝蘭遍く囲繞せり。
無量の宝交絡して、羅網虚空に遍ぜん。
種種の鈴、響を発して、妙法の音を宣べ吐かん。
花衣の荘厳を雨り、無量の香普く薫ぜん。
仏恵明浄なること日のごとくにて、世の痴闇冥を除く。
梵声の悟深遠にして、微妙なり、十方に聞こゆ。
正覚の阿弥陀法王、善く住持したまえり。
如来浄華の衆は、正覚の花より化生す。
仏法の味を愛楽し、禅三昧を食とす。
永く身心の悩みを離れて、楽を受くること常に間なし。
大乗善根の界、等しくして譏嫌の名なし、
女人および根欠、二乗の種、生ぜず。
衆生の願楽するところ、一切よく満足す。